【PC】Windows10の電源プランで究極のパフォーマンスを引き出す!?

Windows10の電源オプションの設定に「究極のパフォーマンス」という隠し設定がある事を知り、どういった物か試してみました、”究極の”なんて名前を付けられると気になりますよね。
普通に使っていればあまりさわる事のない電源オプション機能ですが究極のパフォーマンスを含めた各設定を比較してみます、さて使える機能なのでしょうか?

”究極のパフォーマンス設定”の出し方

コマンドプロンプトを管理者権限で起動します。

以下のコマンドを入力し”Enter” あ、待って下さいへーやってみようと思う前に最後まで流し見して下さいね。
powercfg -duplicatescheme e9a42b02-d5df-448d-aa00-03f14749eb61
次に windows>設定>電源とスリープ>関連設定:電源の追加設定 を辿っていきます。
「究極のパフォーマンス」と言う項目が増えました、さて何が違うのでしょうか?

各プランの詳細設定を比較

省電力/バランス/高パフォーマンス/究極のパフォーマンスのプラン設定を比較してみたいと思います。
高パフォーマンスとの違いはハードディスクの電源を20分切でるか切らないかだけの違いでした、という事で「究極のパフォーマンス」をあえて使う必要性はなさそうです。

各種電源プランの使い道としては以下の様な使い方が適当かと。
  • 省電力:ノートPCやタブレットタイプのバッテリータイプのPC、消費電力が気になる人向け。
  • バランス:推奨設定、特に使っていて何も不満はない人向け。
  • 高パフォーマンス:ゲームや動画編集などのPC自体のパフォーマンスを重要視する人向け。
  • 究極のパフォーマンス:「究極の」と言う言葉に何かを感じてしまう人向け。
これだけでは面白くないので各設定がでどう変わるのかを見てみます。

3DMark TimeSpyで各設定を比較

結果の比較一覧表は最後の方に。

省電力
CPUスコア:3162 / CPUテスト:10.63 FPS
GPUスコア:4391 / GPUテスト1:29.72 FPS / GPUテスト2:24.39 FPS

バランス
CPUスコア:3094 / CPUテスト:10.40 FPS
GPUスコア:4163 / GPUテスト1:29.96 FPS / GPUテスト2:24.65 FPS

高パフォーマンス
CPUスコア:3128 / CPUテスト:10.51 FPS
GPUスコア:4178 / GPUテスト1:29.96 FPS / GPUテスト2:24.73 FPS

究極のパフォーマンス
CPUスコア:3016 / CPUテスト:10.44 FPS
GPUスコア:4441 / GPUテスト1:30.00 FPS / GPUテスト2:24.70 FPS

スコア比較一覧

誤差かな?だけどスコアだけは微増と言う微妙な結果になりました、ただ実際に試してみて省電力設定の場合は3DMarkの立ち上がりが異様に遅いという事、それ以外の設定では普段通りと言う印象、この辺は電源プランの詳細設定にある「PCI Express」、「プロセッサの電源管理」の項目の省電力効果が出ているのかなと言う感じ。

3DMarkだけではハッキリとした効果が出ているとは言い切れないところ、ワットチェッカー等でアイドル状態時との比較も出来ればはきりした効果が出るのだと思いますが、持っていないので何とも言い難い所です。

この電源プランの設定は特にPCがアイドル状態にある場合に効果を発揮するのではと思います、私の環境がHDD環境であればまた違った結果が得られたかもしれませんが、何分SSD環境なので。

HDDの場合SSDと違って、内部に毎分何千回転もするモーターを搭載しているので、省電力の効果が見込めるのかな?と言う所。

究極のパフォーマンスについては実際にHDD構成で試していないので分かりませんが、HDDが常に回りっぱなしの設定なだけな気がします、そうであればモーターの寿命がマッハですな・・・。

HDDの消費電力単位が(W:ワット)に対してSSDが(mW:ミリワット)なのでSSDを搭載しているシステムにはそもそも効果が薄いという事になると思います。


という事で、私は推奨設定の”バランス”にして電源オプションのウィンドをそっと閉じるのでありました。

そしてこんな記事をここまで読んでしまったあなたは、限定とかタイムサービスとかこの手の文句に弱いはず。

何事もバランスが大事っ、そんな感じ。_(:3 」∠ )_

コメント

  1. Windowsの電源管理は基本的に「性能を制限」させる方向の調整しかできません。
    又、サーマルスロットリングなどによるHWによる速度制限も基本的には避けることは出来ません。
    極端な言い方をしてしまえば「究極のパフォーマンス」と「高パフォーマンス」の違いは速度調整パラメータの違いでしかなく、手元のPCでは100%負荷時には大した差はありませんでした。

    余談ですが、電源プランには表示されていないだけで、実際には結構な数のパラメータがありますのでそれらすべてを手動調整することも可能です。(クロック固定やTB無効化など)

    powercfg /qhを実行することで詳細な内容を確認することができます。
    (MSのサイトに詳細情報があります)

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    1. コメントありがとうございます、大分遅くなりました。
      速度調整のパラメーターの違いという事は、そのPCの100%に到達するまでの間をどう調整するか、車で言えばゆっくりアクセルを踏むかいきなりベタ踏みするかという違いなのかなと考えてしまいますね。
      電源プランのパラメーターが調整出来るのは初めて知りました、システムを扱うプロ向けですね、ニワカ自作ユーザーには縁遠い内容ですが何かの時に参考知識にさせてもらいます。
      コメントありがとうございました!

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  2. HDDのモーターが痛むかどうかはHDDのグレードや回転数等の要因も絡むかと思うので、設定変えるだけで寿命が縮むってのはミスリードかなと(;・∀・)
    過度なスピンアップだけでなく、冷却不足で高温環境が続くのもHDDの寿命って意味ではよろしくないですし…
    エントリー向けの省電力意識したものだと、スピンオフ/スピンアップの繰り返しを前提としてるかもなので一概には否定出来ないかもですけどね(^_^;)
    WDのBlack等は、むしろモーターのオフオンが繰り返される低消費電力設定の方が負担大きそうだし、何よりもモーターの仕組み上、スピンアップ時の方が常時回転より負荷は大きい。

    おまかん言われればそれまでですが、録画用にエントリー向けっぽいWD Green 6台(3Tx1、2.5Tx3、2Tx2)使ってて一番古いのは10年超ですが、モーターよりディスクの擦り傷が原因かなって読み出し不正が起きてるのが1台(2TB)があるだけで、5台は不具合なしです(ケースの設定で録画用かつレコーダー等の設定も省電力切ってるので常時回りっぱなしです)
    デスクトップに積んでるWD Black 500GBも10年超えましたが、高パフォーマンス設定のHDD電源断なしで今も元気に動いてますw
    最近のHDDの故障で問題になるのは、スピンオフ/スピンアップの回数より冷却不足かなって気がしてます。
    レコーダーに繋いだHDDも、冷却出来る様LogitechのFan付きケース(45℃超えるとFanが回転するって仕様だったかな)で使ってます。

    長文失礼しました

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